グリーンズカフェ東京

緑の党グリーンズジャパン東京都本部が主催する、市民の学びと交流の場です。お気軽にご参加ください。

*第1期(2012)の記録はこちら→http://midori-tokyo.blogspot.jp/


佐藤かおりさんの参院選報告&こんだん会

11/2(水)19:00~ @すぺーすグリーンズ(緑の党事務所)

【報告】

熱かったあの真夏の日々・・。
佐藤さんとの出会い、強烈だったそのアピール、佐藤さん一人でなく、その支援者が次々とマイクを握る街宣は、女性問題とくに東京という特殊な都市空間で起きている性暴力被害という社会化しにくい課題を、眩しい太陽のもとにさらけ出した、ある意味センセーション・衝撃を伴った選挙活動でした。

獲得した67,535票は、その当事者性と粘り強い活動への賛同だったでしょう。
当選ラインには及ばず、供託金が返されないために、700万ほどの借金の返済が宿題です。

しかし佐藤さんはこの間、引き続き性暴力・マイノリティなどの支援・ロビー活動を重ね、
改めて参院選総括&再出発を伝える「佐藤かおり通信」を創刊しました。
http://satokaori.jp/event/post-982

この日は、緑の党と佐藤さんの重要な接点も確認できました。

「緑の党のみなさんがいなかったら、政治も選挙も何も知らない私たちには、できない選挙だった」と佐藤さん。
政治姿勢に「問題の当事者が政策プロセスに関わるべき」としている緑の党もまた、佐藤さんの活動から見えてくる課題と対策、制度の見直しや提言に学びながら、仲間を得て、草の根を育てていくことができると思います。

[子供の希望を最優先に]
佐藤さんが現在力を入れているのが、「親子断絶防止法案」を作らせないこと。
「会いたいと思う親」を優先し、子どもの意見表明権が存在しない。
DV防止法を骨抜きにするものであり、日本会議による憲法24条攻撃とも連動していると。

[痛みを力に!国政めざす]
質疑で今後を問われた佐藤さんは、明確に「国政を考えています」「立法府で仕事をしたい」と答えました。
セクハラ労災訴訟を勝ち取った経験から、一人ひとりの人間の尊厳に基づいた社会を求める佐藤さんには、強者の論理で暴走する安倍政権には「見えていない」課題が「見えている」、そう思わされる懇談会でした。

  (星川)


佐藤かおりとともにあゆむ会  http://satokaori.jp

【お知らせ】

 

日時:11/2(水)

   18:45開場 19:00~21:00
会場:すぺーすグリーンズ(緑の党事務所)
   http://greens.gr.jp/access/


7月の参院選挙東京選挙区で立候補し、緑の党が推薦した佐藤かおりさんから選挙報告をいただき、今後の活動や緑の党との連携などざっくばらんに意見交換・懇談する場を設けました。

ぜひ、ご参加ください。

 *参考:佐藤さんの公式サイト、フェイスブックページ
 http://satokaori.jp/
 https://www.facebook.com/KaoriChangeFromTokyo/

主催:緑の党グリーンズジャパン東京都本部
   http://greens-japan-tokyobranch.jimdo.com/

『丸腰国家』コスタリカの平和と日本の戦争法案 何が違うの?!

2016年 1/15(金)19:00~21:00 中野区立商工会館

【報告】

 前半はワークショップ形式で、(資料1*)「あなたの好きな言葉」「あなたにとって大事な価値観」などを記入し、周囲の人とシェアし発表。映像も観ながら、コスタリカに生きる人々の感覚、現実と私たちの対比が見えてきました。同時に社会は「社会」としてどこかに存在するわけではなく、「私やあなた」という固有の個性を持った一人ひとりによって構成されている、自分から始まる世界として存在することが共有されました。

 中でもコスタリカの「平和の価値観」(資料2*)は、ある学校の教師の作成したものが広がったそうですが、平和で民主的な市民社会を構成するために重要な手引きになると思います。

 

 後半、杉原さんが最近発足した「武器輸出反対ネットワーク」の設立経緯などを報告の上、足立さんに質問しました。対談は歴史や世界の動きを織り交ぜて多岐にわたりますが、前半のワークショップでベースが作られた上に展開したことで、実感を持った理解を助けるものとなりました。

 続いて参加者の質問に対しても、足立さんの回答は問題の根を見つけ出すための助言になっていたと思います。

 

● 参加者・視聴者の声

         (映像中継twicasのコメント欄から紹介)

  • コスタリカの人たちはピュアな生活(PURA VIDA=挨拶の言葉)を尊ぶという基本的な共通の認識がある。
  • イスラム過激派の人びとも人間として描いている「禁じられた歌声」という映画の話。現在ユーロスペースで上映中。
  • 杉原こうじさん お勧め映画 禁じられた歌声http://kinjirareta-utagoe.com/
  • 「日本人の感覚は世界的にみてもまっとうだし平和主義的と思う。それを政府に反映できればいい社会になるはずと杉原さん
  • レーガン政権は20世紀の政権のなかで最も強硬な政権だった。特に中南米に対して。コスタカは当時隣国が内戦中だった。
  • コスタリカの「積極的永世非武装中立宣言」(積極的に紛争の仲介役になる)は当初アメリカに黙殺されたが、コスタリカはヨーロッパ各国を回ってその普遍的価値を訴え、認めさせた。
  • 積極的非武装中立主義を掲げて紛争仲裁のイニシアティブをとったコスタリカ。それを主導したのは女性だった。
  • 戦争指導者の子どもを誘拐して脅すというのは戦争の常套手段。自分たちの子どもを守るために、各国の指導者の妻らが動いた 。
  • コスタリカは非武装であることで世界の紛争解決の仲介者としての資格を持つ事ができ、真に積極的平和外交を進めた。
  • コスタリカ 衛星写真を使って軍事行動が環境破壊していると訴えた。 その平和外交のイニシアチブをとったのが女性でした。大統領の夫人が各国の女性を招き、搦手(からめて)から平和を模索できました。
  • コスタリカは領土問題を解決するにあたり、隣国軍の進駐は「環境破壊である」と訴えた。これは、敵と味方の区別を作らないための知恵であった。
  • 環境立国が平和への足掛かりになったわけですね。
  • マフマルバフ監督の映画「独裁者と小さな孫」の紹介
  • モハセン・マフマルバフの映画は、抑圧された人々の絶望的な境遇のなかで明滅する、生き生きとした瞬間をとらえている
  • 「みんなと同じであることが正解」というのが日本人の価値観。コスタリカ人の価値観は、個を尊重しお互いを理解しようと努める。
  • 実は日本はタリバンとアフガン政権の和解の仲介をしている。アメリカの承諾も得て、カタールの協力を得て
  • 玄葉外相時代(民主党政権)時の話。両者の代表を京都に招いて仲介した。実績もあるし、ほんとにやろうと思えばやれる。
  • 日本も和平仲介をしたことがある。それはアフガン政府とタリバンの和平仲介。民主党政権下、アメリカの了解を取って行った。その実績を自民党政権は捨て去ろうとしている。
  • そうしたプラスの遺産を現在の自民党政権がずたずたにしている。
  • お互いを尊重し理解を深めることと、みんなと同じであることを尊重することには大きな隔たりがありますね。
  • 足立力也さん お勧め映画 独裁者と小さな孫 http://dokusaisha.jp/
  • 紛争終結後の国家再建に、最初の選挙の成功が極めて重要。コスタリカはそこに「選挙の輸出」を行う。
  • 公正な選挙を確立する方法を広めることで、平和を輸出する国となることができたと!
  • 三権分立ではなく四権分立=行政府に選挙管理委員会があるのは中立性に欠けるので選挙も独立して四権を分立させた。
  • 選挙をサポートし、疲弊した国家が民主主義国家として再出発するのを助けている。コスタリカの「平和の輸出」の一例 。
  • 今後の政治に何をターゲットに働きかけるのか? 供託金、被選挙権という大きなハードルを越えていく日本の現状。
  • コスタリカには緑の党がない。コスタリカには緑の党がある必要がない。なぜならコスタリカでは与党が環境保護を提案したりする。

 

★参加者アンケートより

  <感想> 

  • コスタリカの人々、科学技術、経済発展の最先端をねらわない大らかな国民性が魅力的に見えた。本来、こう生きるべきではないかと思う。
  • コスタリカの普通の人々の意識(積極的平和に通じる)と自分(どうしても消極的平和主義的発想になる)の違いを意識した。 日本の国民性は「他の人も嫌な事を我慢して頑張っているんだから頑張る」それが過労死、極論すれば軍国主義に合っている所があると思うが、そこに平和を根づかせるにはどうしたらいいか・・など考えた。
  • よかった。
  • とても面白かったです。
  • コスタリカについてもっと聞きたかったです。
  • 「平和の価値観」がコスタリカの人々の価値観として根づいているのはどうしてなのかな?同じ人間なら日本でもできるのかな?でも、難しそうだな・・・といったことを考えた時間でした。足立さんの本を読んでまた考えてみます。
  • 面白かった。非常に分かりやすい話、自分の幸せと生活と政治も結びついているという説得力があった。
  • コスタリカのことが一つひとつ興味深く、もっと知りたく、また、日本でも実現できることができたらという理想を教えていただきました。
  • WS形式の意見交換が良かったと思います。
  • コスタリカには経団連や医師会や日本会議のような政治支援団体はないのでしょうか。政治を変えるには、裏で支える団体が変わる必要を感じています。

  <今後のグリーンズカフェへの希望など>

  • 杉原さんと足立さんのトークがとても良かったので、こうした対談企画があれば、また参加したいと思います。
  • コスタリカ(続)をお待ちしております。
  • この会の続編や若者or子ども向けも良いかも。
  • 今回の続きでも良いですし、その時その時の問題に対して解決というか、希望が持てるモデル型など。
  • 自公側の立場を取る人たちとの対話の場を作って欲しいです。

 

*資料PDFファイル  資料1 資料2

資料1
資料1
資料2
資料2

【お知らせ】

チラシPDF

民主社会のベースには人権意識が必須ですが、日本人はそれをきちんと一人ひとりが養ってきたでしょうか。
武器を取らず、戦争を放棄した憲法に守られて、実は当たり前に平和を享受しながら、コスタリカの現実と日本の現実は大きく隔たりがあります。それはなぜでしょうか。
あなたの2016年を、コスタリカからもたらされた「平和学」でスタートしませんか?

 

2016年 1/15(金)

     18:30開場 19:00~21:00


 @中野区立商工会館3階大会議室
  JR中野駅北口徒歩7分 地図など

  TEL 03-3389-1181

北口よりサンモール、ブロードウェイを抜けて早稲田  通りを渡って右へ。会議室の入口は奥にあります。

 

 報告:足立力也さん
    コスタリカ研究家 北九州大学非常勤講師(平和学/紛争解決学)
 
  *参加費:1000円
  *当日は動画中継も予定しています。
 主催 緑の党グリーンズジャパン 東京都本部 &社会運動部

    TEL:03-5364-9010 FAX:03-3223-0080

 

<足立力也さんよりメッセージ>

「丸腰国家」として有名になった中米の国・コスタリカ。
この国が軍隊を持たず、平和主義だと言われるのは、憲法で軍備を禁じているからではありません。
なぜなら、日本の9条のほうがはるかに厳しく軍備と交戦権を禁じているからです。

では、日本と何が違うのか。
それは、憲法や法律の運用です。

では、なぜ運用が違うのか。
それは人が違うからです。

では、人の何が違うのか。
それは、価値観です。

「平和憲法」を後生大事に保ち続けた私たちが置き去りにしてしまったもの。
それを取り戻すためのヒントを、コスタリカを例に一緒に考えてみませんか。

 


〔企画意図;自己肯定感と人権/民主主義をめぐって〕


武器輸出、核の抑止力、日米安全保障条約、安保法制にまつわり、大きく戦争への舵を切ろうとする安倍政権へ、根本的な疑問と解決のための提案を明確に示します。

民主社会のベースには人権意識が必須ですが、日本人はそれをきちんと一人ひとりが養ってきたでしょうか。
武器を取らず、戦争を放棄した憲法に守られて、実は当たり前に平和を享受しながら、コスタリカの現実と日本の現実は大きく隔たりがあります。それはなぜでしょうか。

自己肯定感、緑の党グリーンズジャパンの基本政策の中に、この言葉があるのをご存知ですか?
教育の分野で重要な指針になっています。が、実は子供たちにそれを教えることができるだろうか、
教育に携わる先生たちも親たちを含む大人社会も、実は非常にそこが不得手である事がわかってきました。

人生において、個々に自己肯定感を育てる上に、足立さんは「自己尊厳」という言葉を使って、人権を大切にできる、自由で平等な社会のバックボーンを語りました。(先日の兵庫の会)

しかし、世界の国々の中で、日本はこの自己肯定感が育ちにくい精神土壌がありそうです。日本特有の美徳が実は人々の民主政治へのチャレンジを阻害しているのかも・・・。

コスタリカの子ども達が置かれている環境が、民主主義のトレーニングとして有効なことは、その上に勝ち得ている平和国家としての世界への貢献度(紛争解決)、環境政策の成功(自然エネ100%達成など)、いつも足立さんの話に中に煌めいている部分です。

教育勅語のような一元管理を許さない、差別と偏見の土壌を作らせない、
安倍政権の目論見、政府の向かおうとするその道が、どれほど危険で非民主的、非生命的であることかを踏まえ、足立力也さんに、コスタリカの平和教育の元になっている、「自己肯定感/自己尊厳」の重要性について、2016年とその先を見据えた心構え、私たちに具体的にできることをお話しいただきます。

<参照;あなたは自分が好きですか? 日本人の『自己肯定感』が低い理由>
http://studyhacker.net/columns/jiko-koutei

 

「2015年安保」の意味と課題 ~戦争法廃止に向けて

10/27(火)    チラシPDFファイル

 18:30開場 19:00~21:00

 

 @中野区立商工会館3階大会議室 地図

 JR中野駅北口徒歩7分 TEL 03-3389-1181
 北口よりサンモール、ブロードウェイを抜けて早稲田  通りを渡って右へ。会議室の入口は奥にあります。

 

 問題提起 白川 真澄さん

『ピープルズ・プラン』編集長、緑の党会員
参考資料「2015年安保闘争について ―その意     味と課題(覚書)」→PDFファイル

 

 コメント 杉原 浩司

緑の党 脱原発・社会運動担当
緑の党東京都本部共同代表

 

*資料代:500円(会員・サポーター 300円)
*当日は動画中継も予定しています。

 

主催 緑の党グリーンズジャパン東京都本部 &社会運動部
    TEL:03-5364-9010  FAX:03-3223-0080

 

「民主主義って何だ?」「勝手に決めんな!」「9条壊すな!」「安倍はやめろ!」――。2015年夏、憲法違反の戦争法案(安保法案)に反対する巨大なたたかいが、日本列島各地に出現しました。「60年安保」 「70年安保」以来45年ぶりに、大規模な人々のうねりが起こり、安倍政権を追い詰めました。

 従来の平和運動が幅広く連携したことに加えて、若者たちや母親、元内閣法制局長官や研究者など多くの人々が次々と立ち上がり、「成立」こそ許したものの、その熱と志はしっかりと持続しています。

 今回の「2015年安保」の新しい特徴と歴史的な意味は何か。その動きはどこに向かうのか。そして、戦争法の廃止と安倍政権の退陣のために、何が必要なのか。問題提起を受けて、参加者のみなさんと討論したいと思います。ぜひ、ご参加ください。

アンニャ・ライト Be the Change!ツアー2015  IN 国立   ~いのちの地球(ほし)を抱きしめて~

Green Talk & Live

~私からはじめる民主主義~


10/24(土)

 18:00開場 19:00~21:00

 

@カフェ トピナンブール JR国立駅徒歩7分

http://yoshiveggie.com/ 

 

 トーク&ライブ

  アンニャ・ライト

  増田かおる(松戸市議)


  増田かおるさん
  増田かおるさん
  • 10/22~11/22、ナマケモノ倶楽部共同代表でシンガーソングライターのアンニャ・ライトさんが来日。全国各地でトークライブツアーを行い、12月のCOP21(気候変動枠組締約国会議)パリ会議へのメッセージととも に、森を守り、いのちを育むために、私たち自身のBe the Change!を訴えます。

    ツアー2015 → http://www.sloth.gr.jp/events/anja2015/

  • 増田かおるさんは昨年11月から松戸市議を務める緑の党のサポ―ター。マレーシア・サラワクの熱帯雨林の保護活動をアンニャさんと一緒に取り組んでいます。http://www.masuda-kaoru.net/


参加費:予約1200円 当日1500円
     *食事、ドリンク別(オーダー自由)


主 催:アンニャ・ライト Be the Change!ツアー
    2015 実行委員会

企 画:緑の党グリーンズジャパン東京都本部
    & カフェトピナンブール


問合せ・予約:
    greensjapantokyobranch@gmail.com
    (緑の党東京都本部)


 *チラシのPDFファイルはこちら


「引き裂かれた『絆』―環境省との攻防1000日」          出版記念トーク  青木泰さん(環境ジャーナリスト)

未明に安保法案の採決が強行された9月19日、緑の党東京都本部と社会運動部共催のグリーンズカフェを開催しました。長年にわたるごみ問題、そして震災が れきの広域化処理問題に取り組んできた青木さんから、その背景や顛末に加え、市民が国や行政とどう闘うのかなど示唆に富んだお話を伺うことができました。


【ツイキャス録画】(YouTubeも準備中)

 http://twitcasting.tv/midorino_to/movie/201937261

 http://twitcasting.tv/midorino_to/movie/201942334

 http://twitcasting.tv/midorino_to/movie/201958979

 

【報告】当日資料と報告メモはこちら(PDF)

 

 

日 時 9月19日(土)

    開場13:30 14:00〜16:00

場 所 緑の党グリーンズジャパン事務所

    (JR高円寺駅北口1分)地図

参加費 500円

定 員 20名 

共 催 緑の党東京都本部&緑の党社会運動部
FBイベントページ 

 

 「引き裂かれた『絆』

 ―がれきトリック、環境省との攻防1000日」 鹿砦社 ☆定価1300円+税

   *著者の青木さんより「お住まいの自治体(市町村&都道府県)の図書館にリクエストをお願いします」

 

 著者の環境ジャーナリスト青木泰さんにお話を聞きます。

 この本は、2011年3月11日に起きた「東京電力福島第一原発事故」以降、放射性物質の付着した災害がれきの「広域処理」に反対する市民と共に、環境省交渉の市民側の論陣として活動された、青木さんの1000日間の攻防の記録です。

 環境省が被災地のがれきの受け入れを、「絆」をキーワードに大々的にPRして全国に呼びかけたものですが、計画したほどがれきの量がなかったため、予定を大幅に繰り上げて終了したことは、周知の通りです。また、その復興予算が実際にはがれきの処理に使われることなく、およそ1兆円もが他の目的に流用された事実も報道でご存知と思います。この4年間に一体何があったのでしょう。各地の情報をバラバラに見てきた私たちはなかなか全貌が掴めません。すべての現場で取材し、交渉に参加して実録してきた記録を、一冊の本にまとめられた青木さんに、その概要と今後の取り組みなど、伺います。ぜひご参加ください。

 

 

  <青木泰さんより>

 3月11日で、東日本大震災ー原発事故後、4年になります。どの大手メディアも一斉に、被災地に目を向け、被災地の復興の遅れ、被災者の生活や、避難者の存在を伝えます。

 しかし震災復興が遅れている大きな理由として、震災復興予算が、官僚機構によって利権流用されている事実については、報道されていません。

 なぜ復興が遅れているのか。今も汚染水を垂れ流す政府の対応に、メディアとしての独自の見解や調査報道で、行政を監視するのは、東京新聞「こちら特報」や一部の地方紙ぐらいです。

 大手メディアが、権力の監視を怠り、行政が垂れ流す記事やスケジュール化された行事を配信するだけに終わっていれば、社会が間違った道に進んでゆくのは、先の大戦で、日本は体験済みです。 今必要なのは、事実を報告し、巨悪のたくらみを皆さんにお伝えし、それを阻止する道をわれわれ自身が考え始めることです。

 そこで私は、闇と光(=希望)の事実を報告するためにこの本を書きました。

闇は、日本の政府-官僚機構が腐敗の極に来ている事実。

光は、しかし、市民が連携し、インターネットメディアを駆使して活動すれば、どんな困難な状況も打開することができる事実。

 政府は、絆キャンペーンの下、がれきの広域化処理を掲げ、被災地の復興のためには全国の市町村でがれきを受け入れることが不可欠と訴えました。大手メディア各紙には、2面全面を使った政府広報が掲載されました。

 しかし400万トンの広域処理が必要と訴えていたのが、わずか4%の18万トンで終わり、実質破綻したことは報道されていません。しかも計画の裏づけになっていた巨額の予算がどこに消えたのかは、闇の中でした。

 事実は、巨額の予算は、各省庁の利権に流用化されていたのです。

しかも官僚たちは、全国民が被災地の不幸に涙し、応援に駆けつけ、寄付を提供し、TVではCM規制していたときから、復興資金を流用することを考えていました。それは決して許せることではありません。

 このような官僚ー官僚機構を次世代に引き渡すことは、百害あって一利無しです。

 この本を出版するに当たって、一番苦労したのは、多くの人に読んでいただけるように、できるだけわかりやすくということでした。

 この本のご活用とご意見をいただければ幸いです。

                              青木泰

 

 

<寄せられたメッセージ>

「絆キャンペーン」の名の下に行われた、「がれき広域処理」という復興予算流用に敢然と立ち向かった市民たち。安倍政権下、政府によるこの「犯罪」は現在進行中である――。

  岩上安身(ジャーナリスト)

 

原発事故後、私がやりたいことは、子どもたちの被曝を総体として減らすことだけで、がれきの広域焼却処理も条件さえ満たせば、認めてよいと発言してきた。ただし、その裏には復興資金流用問題があったとの青木さんの指摘は重要な問題だと思う。

  小出裕章(京都大学原子炉実験所助教)

 

被曝を回避したい人々と、本当に手を携えたのは、廃棄物問題で戦っていた方達という驚き。市民が国や自治体と戦い、一定程度の成果(各地で拡散処理を止め る)を収めた、市民運動としては果実を勝ち得た貴重な報告。国や現政権の横暴の嵐が吹き止まない中で、今後の日本を変革する可能性の種が、この本に確実に 存在すると思います。 

木下黄太(放射能防御プロジェクト)

 

内部被曝を防ぐには、汚染地域から移住する権利が不可欠だ。ところが、中央政府と官僚は、自らの利権のために1兆円以上の税を投入し、汚染物質を全国の自 治体に移送・拡散する政策を選んだ。この巨悪にメスを入れ、ガレキ広域処理を止めた市民と密着した本書は、原発問題を論ずる上で必読だ。

松井英介(岐阜環境医学研究所所長)

 

全国各地に呼びかけられた震災がれきの受け入れ。住民と協力して広域化の阻止に走り、復興予算流用のカラクリを暴いた攻防の記録が一冊にまとまった。

   まさのあつこ(ジャーナリスト)

 

 

戦争と原爆と原発と放射線被曝のつながりを 「内部被曝」から捉えよう!  ― 守田敏也さんに聞く

日  時 8月14日(金)

場  所 緑の党グリーンズジャパン事務所


【動画】 http://youtu.be/YxC0TXMWdSU


【報告】8月14日夜、緑の党東京都本部と社会運動部共催のグリーンズカフェを開催しました。守田さんは、 2時間たっぷり、かなりのスピードで、盛りだくさんな内容をお話してくださいました。「話したかったことは話せたと思う」とのことでした。

  主な内容を報告します。

  • 東京都の特に東部から北関東はホットスポットが点在、多くの人が実際に被曝の影響と思われる様々な体調不良に見舞われている。出産時に先天的な障がいを持つ赤ん坊が複数生まれている。子どもたちの甲状腺癌は明らかに多発。これから爆発的に増えていくだろう。特にあまり指摘されていない若い人の心不全や心筋梗塞など心臓疾患が原因の突然死が急増、また男性に前立腺癌の急増も。データはすべて直接連絡を受けたものも多い。
  • チェルノブイリ原発事故影響、その後のウクライナ政府の調査では被曝地の子ども達に8割の健康不良。第2世代の慢性疾患は92年調査の21.1%から2008年調査で78.2%と増加中(資料参照)。
  • 「放射能をこわがるのはカッコ悪い」という言葉が福島のある中学校で流行っていると聞いた。こうした刷り込みは、原爆を落としたアメリカの被害を隠す目的で行われた世論操作が大元。1945年9月にプレスコードによって原爆報道を禁止し、放射線被害を初期放射線=半径2キロ1秒以内に地上に到達したものによるものと限定した。内部被曝を認めなかった。アメリカのABCC(原爆傷害調査委員会)は(治療すると状態が変化するので)治療はせず、死亡時に遺体を遺族から買い取って解剖した。原爆投下もその後も調査も人体実験だ。日本人の医師には「治療しても公言しない、研究しない」よう通達、被爆医師の肥田舜太郎先生は脅迫を受け逮捕されながら被爆者に寄り添った。「被爆者が隠れるように生きて行くことを強要された」。
  • アメリカは核戦略を推進するために大気圏内核実験を必要としていた。内部被曝で甚大な健康被害が出ることがわかっていたが、これを隠蔽、無視、過小評価して核実験を強行した。これに対する世界的な批判が高まるとAtoms for Peace=核の平和利用を推し進めた。
  • 原発は被曝影響を過小評価しないと成り立ない。被曝労働者を増やすためだ。安全のために必要なのは「再稼働をさせないこと」。
    内部被曝は臓器によってもあたる場所によっても影響が違うので本来正確に測ることなどできない。このため単純な換算は論外。特にシーベルトとベクレルの換算はあてにならないのでしてはならない。
  • 原子力規制委員会は原子力政策が311以前「重大事故(もともとは過酷事故)」を想定せず対策ができなかったことから、重大事故は発生しうると考え、可能な限り対策すると開き直って主張。しかし本来は、重大事故を前提とすること自体、放射性物質を閉じ込める設計想定で認可されたプラントとして「破綻」している。今日の午後は後藤政志さんとそのテーマ(川内原発再稼働)で対談。
    https://www.youtube.com/watch?v=TKJNkgNOgaI&feature=youtu.be
                    格納容器にベントがあることが根本的矛盾だ
  • 原発産業はその活路を海外への原発輸出に見出そうと必死。今年4月のトルコ・シノップ(日本の原発輸出予定地)訪問報告。放射能汚染に対して危機感を持った市民と共に行動。持続して連絡を取り合っていく。このフラッグもお土産、いつも話すときにはこうやって見てもらっていて、シノップやトルコの人たちが喜んでくれる。(写真参照)        0814
  • 兵庫県篠山市原子力災害対策検討委員会に参加し、あらゆる災害に備える具体的な提案をしている。
    災害社会工学の片山敏孝さん(http://www.ce.gunma-u.ac.jp/bousai/member.html 集英社「人が死なない防災」)の授業を受けた釜石の中学生が311津波で即座に避難を開始、人々を避難に引き込みながら小学校や保育園の子ども達を高台へ誘導して多くの人の命を救った。「釜石の奇跡」。人が避難に移ることを阻む「正常性バイアス」ほか防災心理学の知見を知り、逃げることをちゅうちょせず、とっさに行動するためにも避難訓練が重要。1週間分の備蓄を心がけて。都会人は命が危機に瀕した経験がない。そのためそのときの心構えができていないので正常性バイアスにかかりやすい。
    日本は自然災害に弱い。東京・横浜は水害で世界1危険とスイスの保険会社が世界600都市の比較から指摘している。大阪・神戸4位。名古屋6位。元東京都職員は日本を攻撃するのに軍隊も核兵器も不要、大潮の満潮時にゼロメートル地帯の堤防を破壊すれば日本は機能不全になるという。国際社会は今「気候変動」が最大の脅威となっている。
  • 日本は火山国であるにもかかわらず研究が浅く、例えば火山学者はイタリアでは600名いるが日本は40名。その提言(火山の噴火は予測できない)を無視して川内原発は再稼働となった。行政に任せず自分で知識を持ち行動する、災害に対する能動性を身につけ、災害に強い個人と社会を。あらゆる災害で最も重要なのは「とっとと逃げる」こと。そのためシミュレーションをし、あらかじめ行動予定を家族等で共有。
    原発事故では放射性ヨウ素飛来に備えて個人的にも行政単位でも「ヨウ素剤備蓄」を。原子力災害対策検討委員になっている篠山市(高浜原発から50キロ)に対し「原子力災害対策計画にむけての提言」を行った。市長の理解が早く全市民に事前配布を決めた。ぜひこれを雛形に全国で自治体のヨウ素備蓄を働きかけよう。http://www.city.sasayama.hyogo.jp/pc/mayor/diary/post-826.html

 

* 日本全国の原発は停止中であっても使用済み燃料プールで事故が起これば大変危険。しかも現在は設計時の基準以上に燃料棒が密になった状態(触れ合えば核分裂反応が起き得る)。守田さんはそのことからも、全国すべての自治体での放射能事故対策、ヨウ素剤備蓄と事前配布を勧めています。

 

当日レクチャー用スライド
http://greens.gr.jp/uploads/2015/08/morita20150814.pdf

 

中日新聞記事
http://greens.gr.jp/uploads/2015/08/chunichi20150628.jpg

守田さんの近刊予定書籍のチラシ
http://greens.gr.jp/uploads/2015/08/morita_kinkan_tirasi.pdf

原子力災害対策計画にむけての提言
http://www.city.sasayama.hyogo.jp/pc/group/bousai/assets/2015/06/teigensyo.pdf

明日へ向けて(1094)篠山市長へ原子力災害対策の提言書を提出しました!今秋からヨウ素剤事前配布を始めます!
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/22b1622da9dbba9a3797619e24deddc6

明日に向けて(1098)篠山市への「原子力災害対策計画にむけての提言」が公開されました!ぜひお読み下さい
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/f9fc4d8144b29e54944c1237c9bc3188


日 時 8月14日(金)18:00〜20:00

場 所 緑の党グリーンズジャパン事務所

    (JR高円寺駅北口1分)地図

参加費 1000円

共 催 緑の党東京都本部&緑の党社会運動部
チラシ こちら

 

 戦争法案が強行可決され、私たちは今、戦争への流れとの全面対決が問われる地点に立っています。

 同時に原発が再稼働されようとしています。川内原発にはすでに核燃料が装填されました。私たちは再稼働を止めるためにさらに奮闘することが問われています。

 広島・長崎原爆で内部被曝の影響は徹底して隠され、人体への放射線被曝の影響を限りなく小さく見せることで、その後の相次ぐ核実験と原発の運転を可能にしてきました。福島原発事故以降の放射線被曝の影響の過小評価の大合唱も、核戦略と核産業全体の防衛的対処でもあります。

 被爆70年のこの夏、戦争法案が強行可決されたこの夏にこそ、内部被曝をキーワードに「戦争と原爆と原発と放射線被曝」の太いつながりを自覚し、二つの運動を一つにして奮闘する必要があります。   *守田さんからのメッセージ全文をプロフィールの後に掲載しています。

 

  ●守田敏也さんプロフィール

 1959年生まれ。京都市在住。同志社大学社会的共通資本研センター客員フェローなどを経てフリーライターとして活動中。アフガン・イラク戦争に反対し、旧日本軍性奴隷問題(いわゆる軍隊慰安婦問題)にも関わり、被害女性のサポートをしてきた。

 原子力政策に関しても独自の研究・批判活動を続け、被曝地を度々訪問。関西を中心に各地で放射線防護の講演を積極的に行っている。2014年よりドイツ・ベラルーシ・トルコ・ポーランドでも講演を実施。とくにトルコでは日本からの原発輸出予定地シノップに関わりを持っている。兵庫県篠山市原子力災害対策検討委員会委員も担っている。

 ブログ「明日に向けて」で日々、情報を発信するとともに、物理学者矢ヶ﨑克馬氏との共著『内部被曝』(岩波ブックレット)、原発災害対策について述べた『原発からの命の守り方』(海象社)がある。
 ブログ;明日に向けて http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011

 

 

<守田さんからのメッセージ>

 みなさま。8月14日お話させていただく京都のフリーライター、守田敏也です。

 ご存知のように戦争法案が強行可決されました。私たちは今、戦争への流れとの全面対決が問われる地点に立っています。同時に原発が再稼働されようとしています。川内原発にはすでに核燃料が装填されました。私たちは再稼働を止めるためにさらに奮闘することが問われています。多くの人々が頑張って行動している熱い夏ですが、同時にこの夏は、戦後70年、被爆70年の節目の年でもあります。僕はぜひこのときに、「戦争と原爆と原発と放射線被曝」が一つの太い線で結びついていることを多くの方と共有したいと思います。

 その際のキーワードこそが内部被曝です。なぜでしょうか。もともと人間と放射線の関係を大規模に測られたのが広島・長崎原爆だったからです。しかも調べたのは加害者であるアメリカ軍でした。目的は原爆の殺傷力を知りつつ、一方で被害事実を隠すためでした。原爆投下直後から、非人道的な核兵器を禁止せよと言う声が高まっていたからです。この時、徹底して隠されたのが内部被曝の影響でした。

 こうしてまったく恣意的に被害を非常に小さく見積もったデータが「被爆者調査」の名のもとに作られ、その上に「放射線防護学」がアメリカ主導で作られました。人体への放射線被曝の影響を限りなく小さく見せる体系でした。なぜそれが必要だったのか。その後に相次ぐ核実験を行うためでした。核実験で膨大な放射能が全世界に降り注ぎましたがそのためにも「放射線被爆の影響は大したことがない」と言う必要があったのです。

 またそれでも高まる核兵器批判に対抗して出された戦略が原子力の平和利用=原子力発電でした。原子力発電は1950年代に確立したローテク体系です。定期点検の細かい作業など、人力でやらねばならずものすごい被曝労働を必然化します。このため原発の運転そのもののためにも被曝影響の過小評価が必要でした。放射線の影響を正しく見積もったら、核実験も原発の運転もまったく不可能だったのです。このため物理学者の矢ヶ崎克馬さんは、内部被曝隠しのことを「隠された核戦争」と呼んでいます。それが今も継続中なのです。

 福島原発事故以降も、放射線被曝の影響の過小評価の大合唱が行われ、福島は20ミリシーベルトまで大丈夫だ、いや50ミリシーベルトまで拡大しようなどと言われています。これは福島原発事故を契機に、人々が放射線の本当の恐ろしさに目覚めたら、核戦略と核産業全体が危機にさらされるが故の防衛的対処でもあります。「隠された核戦争」が福島の人々を、いや私たち全体を苦しめ続けているのです。

 だから被爆70年のこの夏、戦争法案が強行可決されたこの夏にこそ、私たちは内部被曝をキーワードに「戦争と原爆と原発と放射線被曝」の太いつながりを自覚し、二つの運動を一つにして奮闘する必要があります。僕がみなさんとシェアしたいのはこのことです。